Topic

自分で進路を決める

2018年に神戸大学の「所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる」という記事を目にしました。

https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2018_08_30_01.html

高い給料をもらうだとか、有名大学を出ただとかよりも、進路を自分で決めたほうが幸福度が上がるというものです。 どうでしょう? そんなに、違和感はないのではないかともいます。 よく、「人生はお金じゃないよね」「学歴なんて社会に出れば関係ない」とも言われたりすることにも、あっているような気がします。 ただ、今回注目したいのは、「自己決定」が幸福度を本当に上げるとしたならば、ずいぶん簡単なことで幸福になれるのだなぁと思ったことです。 そうなんです、おそらく事はそんなに単純ではないと思うのです。 

 自己の進路を自分で決めない人はほとんどいないと思っています。 たとえ、親が家業を継げと言われてそのまま継いだ人も、継がないという選択肢があったわけで、そのなかで、家業を継ぐことを選択したのだから、自分で決めたといえるのではないでしょうか? もちろん、知人親戚からのプレッシャーや、継がなかった場合の家族との関係性で、”継がなければならなかった”のかもしれません。 しかしそれでも、単身家を飛び出して、他の道を歩むことは可能だったはずです。 よほど、強制力を持って、指示された場合以外は、ほぼ皆さん、自分の進路は自分で決めているはずです。 では、皆さんの幸福度が高いかといわれればそれも少し違うと思うことでしょう。 

 幸福度が高くなるのは、”自分で納得して”自分の進路を決めた場合といえるのではないでしょうか? 仕方なく、不本意ながら選択したのでは、やはり幸福度は落ちるのはやむをえないと思います。 でも、考えた末、自分で納得して選んだ道ならば、結果がどうであれ、その人生に満足度が得られるのは想像できるのではないでしょうか? ここで、重要なのは、納得するまで、自分で考えたか?ということになります。 ネットやマスコミの情報を鵜吞みにして、勝手な判断をしたり、先入観を持ったまま、自分で自分の可能性を否定して、「これしか選択肢がなかった」とあきらめていないかということです。

 「自分で納得して、自分の進路を決める」ことは、全部自分でできることです。 あなたの、能力や技能ましてや学歴、職歴なんかは関係ありません。 やる気になれば自分でできるのです。 そして、その選択をすればよいだけなので、その結果がどうなるかは関係ないのです。 どうでしょう? そんなに難しくないと思いませんか? ただ、一つ言えるのは先に述べた先入観とか偏見は自分ではなかなか気づけないものです。 また、自分の持っている知識も限界があります。 そういう意味で、カウンセラーや、コンサルタントを頼ることも有意義だと思います。 間違っても、カウンセラーやコンサルタントの言いなりになってはだめです。 自分の視野を広めるためであって、あくまでも選択するのは自分だということを忘れないでください。

X 旧ツイッターのフォローお願いします。 ブログの記事の更新をお知らせします。